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日本でのラッシュ需要と規制年表

ここでは、日本国内のラッシュの需要と規制の歴史を時系列にまとめておきます。 


規制前史
1960(昭和35)年8月10日

 薬事法成立
🔊薬事法(平成17年7月26日現在・指定薬物制度導入前)(横浜市獣医師会)

 http://www.mmjp.or.jp/yokojyuu/low/low/low_024.html#top

1969(昭和44)年

 アメリカで亜硝酸イソブチルを主成分とする芳香剤「RUSH」が販売。日本では販売されておらず、海外から輸入使用の実態が1980年代まで散見
🔊ガスクロマトグラフィおよびガスクロマトグラフィー質量分析による亜硝酸イソブチル含有催淫剤の分析例(国立国会図書館サーチ)

 https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I3263846-00

1989(平成元)年8月

『科学警察研究所報告 法科学編』42-3所収矢部薫ほか論文に、亜硝酸イソブチルを主成分とする芳香剤(RUSHU)を、薬事法違反被疑事件として鑑定分析した結果が紹介
🔊ガスクロマトグラフィおよびガスクロマトグラフィー質量分析による亜硝酸イソブチル含有催淫剤の分析例(国立国会図書館サーチ)

 https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I3263846-00

1990年代後半~

高校生や若者の間でラッシュ(Rush)が広まる

🔊脱法ドラッグ、流行小史 (赤城高原ホスピタル)

 http://www2.wind.ne.jp/Akagi-kohgen-HP/DRlegal_drug_hisory.htm 


「脱法ドラッグ対策のあり方に関する検討会」での検討
2005(平成17)年2月22日

厚生労働省医薬品食品局「脱法ドラッグ対策のあり方に関する検討会」設置
🔊「脱法ドラッグ対策のあり方に関する検討会」 (厚生労働省)

 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-iyaku_128699.html

2005(平成17)年2月25日

厚生労働省医薬品食品局監視指導・麻薬対策課長通知
🔊「いわゆる「脱法ドラッグ」に対する指導取締りの強化について」 (厚生労働省)

 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3071&dataType=1&pageNo=1

2005(平成17)年11月25日

脱法ドラッグ対策のあり方に関する検討会が提言をまとめ、「脱法ドラッグ」を「違法ドラッグ」と呼称することとする
🔊「違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)対策のあり方について(提言)」

 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/11/s1125-21.html


指定薬物制度導入へ
2005(平成17)年3月31日

国に先立って東京都で知事指定薬物の条例並びに施行規則が制定され4月1日より施行。ラッシュは対象外

🔊知事指定薬物

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kenkou/kenkou_anzen/d_taisaku/chijishitei.html

2005(平成17)年9月

厚生労働省麻薬対策課と東京都は、ラッシュ販売業者を薬事法違反で指導(2006年1月警視庁に告発)

🔊RUSHについて(医薬品情報21)

 http://www.drugsinfo.jp/2007/08/14-155500
🔊ラッシュ規制をめぐる論文紹介

2006(平成18)年3月7日

国会に薬事法改正案(指定薬物制度導入)上程
🔊薬事法の一部を改正する法律案

 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/164/meisai/m16403164067.htm

2006(平成18)年6月14日

薬事法改正案成立(指定薬物制度導入)

2006(平成18)年11月9日

薬事・食品衛生審議会指定薬物部会開催。ラッシュを含む33物質が指定薬物に決議

🔊指定薬物部会議事録

 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/11/txt/s1109-6.txt

2007(平成19)年2月28日
省令改正によりラッシュが指定薬物に指定

2007(平成19)年4月1日

薬事法改正案が施行(ラッシュの指定薬物としての罰則化が始まる)

2013(平成25)年2月20日

指定薬物の包括指定が開始

2013(平成25)年5月17日
薬事法改正により麻薬取締官へ取り締まり権限が付与

2013(平成25)年5月24日

国会に薬事法を「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」とする改正案提出
🔊薬事法等の一部を改正する法律案
 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/185/meisai/m18503183073.htm

2013(平成25)年11月27日

薬事法改正により、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に代わる。この段階では指定薬物の個人罰則化は図られていない


個人所持・購入などの罰則化へ
2013(平成25)年11月12日

国会に薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律案提出。指定薬物を「所持し、購入し、若しくは譲り受け、又は医療等の用途以外の用途に使用してはならない」と提案
🔊薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律案

 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/185/meisai/m18503185021.htm

2013(平成25)年12月13日

同上法案成立。個人の単純所持、単純購入なども罰則化されるが決定

2014(平成26)年4月1日
同上法案施行(ラッシュの個人所持、購入なども罰則化が始まる)

2014(平成26)年7月15日

池袋の交通死亡事故をうけて、はじめて指定薬物の緊急指定(薬事法77条に基づいた審議会手続を省略して指定薬物に指定)

2014(平成26)年 11月18日

医薬品医療機器等法改正案に対する参議院厚生労働委員会の附帯決議が出され、「危険ドラッグが覚せい剤や大麻と同等以上の作用を持ち」と文言で明記

🔊医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議 

 https://www.sangiin.go.jp/japanese/gianjoho/ketsugi/187/f069_111802.pdf

2014(平成26)年 11月27日

医薬品医療機器等法改正により、指定薬物の「中枢神経系」への補足として「以下、精神毒性という」の文言が挿入

🔊医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律

 http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_housei.nsf/html/housei/18720141127122.htm


関税法改正へ

2014(平成26)年11月27日

関税・外国為替等審議会関税分科会で「指定薬物の『輸入してはならない貨物』への追加について」が議論

2015(平成27)年2月17日

国会に関税法及び関税暫定措置法の一部改正案提出。「輸入してはならない貨物」として「指定薬物」を含めることが提案
🔊関税法及び関税暫定措置法の一部改正案

 https://www.mof.go.jp/about_mof/bills/189diet/index.htm

2015(平成27)年3月31日

関税法及び関税暫定措置法の一部改正案成立

2015(平成27)年4月1日

関税法及び関税暫定措置法の一部改正案施行(ラッシュの「輸入してはならない貨物」としての罰則化が始まる)


【千葉】ラッシュ裁判・【横浜】ニトライト裁判とも控訴審へ

【千葉】ラッシュ裁判は控訴に向けて準備中で、2021年1月末に検察側の意見書が提出され、公判は2月以降の開催の予定です。

【横浜】ニトライト裁判も罰金刑の有罪判決を受けたため、控訴に向けて準備中です。予定はわかり次第、お知らせします。


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    名義 ラッシュコントロール