「ラッシュ」は、より有害な薬物への窓口となる「ゲートウェイドラッグ」だから規制しなければならない、と言われることがあります。 しかし実態は、ラッシュのような有害性の低い薬物が「指定薬物」として規制されてしまったことにより、より入手しやすく有害な覚せい剤などを求めるようになったという事例が、多く報告されるようになりました。...
2020年2月にシンガーソングライターの槇原敬之さんが逮捕され、さまざまな報道がなされました。 🔊槇原敬之氏報道とラッシュ裁判 このとき、精神科医の松本俊彦氏が、「薬物報道の在り方」についてインタビューに答えた記事が掲載されました。 🔊「槇原敬之逮捕で注目。精神科医が警告する「薬物報道の在り方」」(小林たかし)...
日本国内で、ラッシュ(RUSH)が一般に普及され始めたのは、1990年代ころからとされていますが、当時は、いわゆる催淫剤的な用途で、ごく普通にショップなどで販売されていました。 行政が規制の対象として認知していたのは、1980年代に遡ることができますが、詳細は以下の論文に譲ります。 🔊ラッシュ規制をめぐる論文紹介...
指定薬物制度導入当初から、指定薬物の販売や、(販売を前提とした)輸入は規制されていました。 しかし、個人で輸入しようとして税関で発見された場合、「輸入してはならない貨物」に指定されていなかったため、税関では没収などができず、持ち主に任意処分を求める以上のことはできませんでした。...
ラッシュの規制は、2006年の旧薬事法の「指定薬物制度」の導入によって行われました。 その議論をしたのが、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会(指定薬物部会)でした。 2006(平成18)年11月9日に開催された指定薬物部会の概要や議事録や資料は、 🔊ホームページ 上にアップされています。...