本会では、ラッシュ(RUSH)の正しい情報を伝えていくことも、大きな役割と考えて活動しています。
2018年9月30日に開催したPRイベント「「ラッシュ(RUSH)」をめぐる最前線」は、ラッシュをメインテーマにした、おそらく国内初のイベントでした。
そこでは、日本薬物政策アドボカシーネットワークの古藤吾郎氏より、海外での規制状況を、海外のコミュニティ団体へのヒアリング調査に基づいて報告していただきました。あまり情報のなかったアジアの規制状況も共有され、有益な報告でした。
2020年6月26日、 日本薬物政策アドボカシーネットワークでは、「世界アクションデー」に合わせて、「世界ではラッシュ(RUSH)がどう規制されているの?」という情報をアップされましたので、共有させていただきます。
「世界ではラッシュ(RUSH)がどう規制されているの?
6月26日は 🔊Support. Don't Punish. (処罰ではなく、支援を)の世界アクションデー
ラッシュを使う人を厳しく処罰するのは日本だけ?
売ったり製造したりすることが規制されている国はあるけれど、使用したりそのために所持していた人を逮捕して、実名で報道して、退職に追い込んだりすることを他の国で聞いたことがありません。
何かしらのルールは必要だけれども、ラッシュの個人使用・所持を厳しく処罰する科学的根拠は何でしょうか?
ラッシュの成分はどのように科学的に検証されてきたのでしょうか?
大麻草由来のCBDオイルとかアロマオイルとか、いろいろな商品があるけれど、どうしてラッシュには厳しく規制をするのでしょうか?
世界的にラッシュはセックスドラッグとしてよく利用されています。ヘテロセクシャルのセックスでも使われるものですが、LGBTQコミュニティでよく使用されていると印象付けられています。ラッシュの成分や効果が科学的に検証されることなく安易に規制されることがアンフェアであると、各国でコミュニティが異議を申し立てきました(ただし、そうした国でも使用した人が逮捕され、処罰を受けることは聞いたことがありません)。
6月26日は、国連が「国際麻薬乱用・不正取引防止デー」と名付け、世界の国々で「ダメ。ゼッタイ。」イベントが開催されたり、厳罰主義の成果が発表されたり、過去には薬物事犯者を処刑したりするなど、そういう日として利用されてきました。一方で、市民社会のなかからは、その日に「処罰ではなく、支援を」求めるために、声を上げよう、イベントをしよう、という活動が広がってきています。日本でもこれまでに数回、ひそやかに開催されています。
NYANではこれまでに、🔊ラッシュの規制を考える会 の主催イベントに協力をして参りました。コロナ禍のなか、イベントというスタイルではありませんが、フェアなラッシュの規制が実現してほしいとの思いを込めて、このウェブチラシを作成しました。こちらのリンクからどなたでもダウンロードできます。
https://www.facebook.com/Japan.drug.policy.advocacy/
🔊世界ではラッシュ(RUSH)がどう規制されているの? https://nyan-jp.net/rushregulation/
🔊世界ではラッシュ(RUSH)がどう規制されているの?(ウェブチラシ)
https://drive.google.com/file/d/1eUL3Ore__F_R6SvOOr_M2FEEkEwngZny/view?usp=sharing
こうした海外の状況を知るにつけ、日本ではなぜ、「ラッシュ」に対する個人罰則化が当たり前のこととして受け入れられているのか、その規制に当たっての科学的な根拠はどこにあるのか、改めて問い直したい思いが抑えきれません。
日本の規制の状況は以下に簡潔にまとめられています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5_(%E8%96%AC%E7%89%A9)
wikipedia
欧米の規制の状況は以下にまとめられています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Poppers
wikipediaの英語版
その他の情報は以下を参照ください。
🔊基本情報
【千葉】ラッシュ裁判は、6月18日(木)午後に有罪判決が言い渡され、控訴に向けて検討中です。
【横浜】ニトライト裁判は、6月24日(水)午後に公判が開かれ、検察側並びに弁護人側の証拠調べが行われました。
次回は8月4日(火)午後に被告人質問の公判が予定されています。こちらもご支援、傍聴ください。
2020年9月13日更新
僕が違法薬物で逮捕されNHKをクビになった話 [ 塚本 堅一 ]
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